いなせりブログ

いなせりブログでは、いなせりスタッフの日常や
魚河岸の魅力をお届けします!

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いきなりですが、皆さん「仲卸(なかおろし)」という人たちをご存知でしょうか。


世界一のフィッシュマーケットと呼ばれる 「築地市場」(正式名称:東京都中央卸売市場築地市場)
取引量はもちろんのこと、長年にわたり培われた水産物にまつわる知識、技術においても他に類を見ない市場です。その築地市場で働く魚のプロフェッショナル集団と呼ばれる仲卸。洗練された匠の技(目利き・加工)・知識は見る人を魅了し続けています。


現在、仲卸は約550事業者いると言われており、取り扱っている商品、売買手法は千差万別です。


築地市場のあるお店に伺うと…
「威勢のいい声」
「仲卸では珍しいインカム・拡声器を付けている」一際目立つ人物がいる・・・・・・



■人物紹介: (株)ノジ喜代/山崎雄介(やまざき・ゆうすけ)さん
カツオ・ブリを中心に鮮魚・特種物を取り扱っている、株式会社ノジ喜代で専務取締役を務める「山崎雄介」さん。
ノジ喜代では仕入れから販売まで担当されている。



気になったのでお話を聞いてみることに・・・・・・


-インカム・拡声器を付けられている仲卸の方を初めて見ました。


そうですね。仲卸の中では僕くらいだと思います
お店では常に声を張っているので、喉への負担を軽くするために使っているのと、お客様が買った品物の名前、目方、値段を帳場(金銭授受や伝票処理を行うところ)に伝える時にも使っています。


-店舗ではそんなに声を張るのですか?


市場内では基本声が通らないので、その環境でお客様に商品の良さを伝えるためには声を張らないと伝わりません。
長い日で、約6時間ノンストップで声を張っていますよ!


インカム・拡声器を使う前は声を張りすぎて、首筋が痛いのなんの、挙句の果てには毎日頭痛になっていました!
最終的にはお医者さんに喉がつぶれる前に今の仕事はやめなさいと言われました!


■接客力向上のコツは「○○であること!?」



-接客へのこだわりはありますか?


かなりいろんな部分であります。
特に大事なのは、商品の鮮度を偽らない(嘘をつかない)、安い商品でも価値がある商品はとことんおススメすること。(需要を作ってあげる)こういったことを追求することで、お客様との信頼関係を築いています!


僕自身、仕入れた魚をお客様に売リ始めたのは6年くらい前からですが、どうしたらもう一度お客様が買いに来てくれるか日々考えると目先の利益に固執していては駄目だと気づいたからです。
あと毎日行っていることとして誰よりも早く来て、まずは仕入れた魚を一本捌き、状態を見て、どういうお客様にどの部位をおススメできるかを毎日考えています!


お客様の満足度を「1」にするにも「100」するにもこういったこだわりを持っていないとできないからね!


-仕入れ、加工、販売まで、お一人でやられているのですか?



いえいえ、とてもじゃないけどすべてはできないですよ。
でも、要点・ノウハウは把握しているので、今は1人でも多く、人を育てられるよう教育に注力しています!
1人で何でもできても、組織としては大きくなれないですから…
今日のインタビューに参加できているのも、仲間みんなのおかげです!


-山崎さんの接客力を伝えることは大変じゃないですか?


そうですね。正直苦労していますが、今から言うコツを兼ね備えている人は僕の経験からいっても飲み込みが早いと思っています。


それは「遊び人」だったということです!さらに重要なのが真剣に遊んでいたということです!
真剣に仕事もやり、遊ぶ時はとことん羽目をはずす、そんな人物はどんなお客様が来ても対応できると思っています!僕なんか高校生の時、何にもできないのに自分のことを「無敵」だと思っていましたからね!今は丸くなりましたが、当時は相当尖がっていたと思いますよ!


-僕も今からでも接客力は身に付けられますか?


もちろんです!僕も常々若い仲間に言っていますが、どんな場でもいいから、色んな人と話すこと!
必ずそういった経験が活きる時があると!現に僕がそうでしたから・・・・・・


■「Win-Win-Win」を目指す!



-「仲卸業」への想いはありますか?


そうですね。仲卸になる前に3年間修行していたのですが、当時思っていたこととして、どうせ仲卸をやるなら「カツオ」と「ブリ」だけは極めよう!!強い意志をもってやっていました!
根性論ではないですが、絶対にやる!という意思はどの世界にいても重要だと思っています!


-修行中に辛い時期はありませんでしたか?



修行中は挫折の連続でしたね。 「無敵」だと思っていた自分は、社会にでたら何にもできない現実に毎日挫折していました。


そういった辛い時期に一緒に働く仲間には随分助けられました。


だからこそ、今では「ノジ喜代」の仲間が辛い状況の時に、支えてあげることも僕の仕事だと思っています。

-やはりお客様にはカツオ・ブリがおススメですか?



そうですね。一番はカツオとブリですが、僕の場合、取り扱う商品の一番良かった時期を知っていますから、 カツオとブリ以外にも、その時期ごとに状態を見て、おススメする商品は変えています!また仕入れにはなるべく時間をかけずに、 鮮度を常に維持させることを意識しています!


僕らは買いに来てくれるお客様はもちろん、その魚を食べるお客様のことも常に考えて販売してますから…


つまり「魚を買いに来られるお客様 」「その魚を食べるお客様 」そして「仲卸」
すべてが「Win-Win-Win」の関係であるためには、僕ら仲卸から関係を創り上げていくということです!


■山崎さんが目指す先は。



-今後の展望はありますか?


対面販売の神になること!
人を育てること!


今お付き合いさせていただいているお客様は、ほとんど築地のお店に寄っていただいている方たちばかりです!
僕が思うに築地の外に出て営業するより、 お客様と長く付き合っていくためにはお店の前でどれだけ魅力を持ってもらうかが一番大切だと思っています!


そのためには対面販売を今以上に極めたいと思っています!そして、「ノジ喜代」が今以上に発展していけるよう、これから僕の持っている技術・知識を次の世代に受け継いでいくことです!


山崎さん本日は本当にありがとうございました!


■インタビューを終えて



今回山崎さんのインタビューを通して、僕らが普段何気なく食べている魚には
魚を買いに来られるお客様、その魚を食べるお客様、そして従業員、すべての方たちと 「Win-Win-Win 」の関係でありたいという山崎さんの想いによって創り上げられていたと気づかされました!

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