いなせりブログ

いなせりブログでは、いなせりスタッフの日常や
魚河岸の魅力をお届けします!

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こんにちは、いなせりです。


 


明け方、寒くて目を覚ましてしまうことも多くなる季節になってきました。


これからの寒い季節は初夏~夏よりも、多くの魚介類が旬を迎えます。それは貝も例にもれません。


今回はたくさんの種類が漁獲される貝の中で、昔から日本人に好まれる赤貝と近年話題沸騰中のホンビノス貝をご紹介いたします。


 


<目次>


・赤貝ってどんな貝?


・ホンビノス貝ってどんな貝?


  


 


◎赤貝ってどんな貝?



 


 赤貝は定番の寿司種として有名な貝です。シャリに映えるきれいな濃い赤橙色ジャキジャキした歯ごたえ磯と貝の風味が堪りません。しかし、殻は上の写真のようにそれほどきれいではなく、ちょうつがいから伸びる筋が42本ほど表面にはしっており、外側のほうは黒いコケのようなものに覆われています。

泥の中に潜ってとがった側を水中に出しプランクトンを食べているそうです。普段は水深10m程の泥の中に棲んでいます。地域ごとに18~20℃ぐらいの水温になると産卵期を迎えます。体外受精によって誕生した稚貝は2.5~3cm程になると、親と同じく泥に潜るそうです。


稀に肝の周辺には毒性がある卵を抱卵している場合があるので肝の周辺はよく確かめる必要があります。(通常お店で売られているものは丁寧に取り除いてありますので安心してください!)


 


そんな赤貝のどこが人気なのか・・・その理由を考えてみました。


 


<貝好きから見た赤貝の人気のワケ>


○食べる上での良さ


・生が一番美味しい。


・色合いが美しい。


・硬すぎずクセが強すぎない、バランスの良い食感と味。


・「ひも」と呼ばれる外側の外套膜部分も非常に美味しい。(ひもきゅうや軍艦巻きなどに使われる。他の貝では商用価値は低い部位。)


 ○取り扱い上の良さ


・砂抜きなどの下処理があまり必要ない。


・殻から身がはがれやすい。


・養殖もされており、全体として入荷や価格が比較的安定している。



実はスーパーなどで売っている赤貝の缶詰の中身はサルボウという似ている別の貝だそうです。
また、本物の赤貝であっても、流通量の89割は中国産や韓国産が占めていると言われています。
ですので、残念ながら国産の赤貝はなかなかご家庭で食べることはできないと思います。


かつては千葉の浦安、東京の羽田、神奈川の子安などが産地として有名でしたが、乱獲などでそれら江戸前のものは市場でみられなくなりました。


江戸前以外にも、さまざまな地域で獲られますが日本の中では以下の産地が例として知られています。






特に閖上産ものは日本一の品質として名高く、中国産のものよりも身がぷっくらと大きくハリがあり、渋みなども少なくさっぱりしています。
閖上産は秋よりは冬~初春のものが身の入りが良いです。旬の時期に産地や貝に注力している飲食店に赴いて食べてみてください。やみつきになるほどおいしいです!



赤貝は、中国産のものは常時「いなせり」にも出品しております。


また閖上産など国産の赤貝も時々、出品しております。
ぜひ、飲食事業者の方はご検討ください!


 


 


◎ホンビノス貝ってどんな貝?



 


ホンビノス貝は、本来はアメリカ原産の種90年代後半ごろから東京湾、大阪湾で定着し、各地で見られるようになりました。大きいものでは殻長10cm程度と、女性のこぶし大程度まで成長します。殻の見た目は白く、細い放射線状のスジが無数に表面にある程度で地味です。


そんな地味な外来種がなぜ人気なのか・・・こちらも人気の理由を考えてみました!


 


<貝好きから見たホンビノス貝の人気ポイント>


○食べる上での良さ


・見た目が大きいので得した感じがする


・ハマグリ並みに食べ応えのある食感


○取り扱い上の良さ


・砂抜きがあさりほどは必要ない


・出汁もよくとれるので鍋物などにも主役として使える


・価格はハマグリの1/3程度と安価


・1年で4cm程度も大きくなる(ハマグリは1年で2cm程度)


・割りと簡単に身が殻から剥がれる


 



産地としては千葉の船橋が有名です。漁獲量1,000tを超え、アサリが全国的に不漁な中、新たな水産物資源として人気だとか!


また、アメリカの本場のクラムチャウダーはこのホンビノス貝で作っているそうで、当然洋食との相性もよし!


 


いなせりでも、ほぼ常時ホンビノス貝が出品されております。


近年都内居酒屋でも良くメニューに見られるようになり、人気が鰻登りのホンビノス貝をどんどん食べましょう!



<まとめ>


今回、紹介させていただいた赤貝とホンビノス貝ですが食べ方は違えど、どちらもとっても美味しいので大人気です。
ぜひまだ鮮度の良いものを食べたことがない方は産地やお寿司屋さん、居酒屋さんで探してみてくださいね!



<参考文献:からだに美味しい魚の便利帳/高橋書店/藤原昌高著、旬の食材-春の魚-/講談社>

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