いなせりブログ

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こんにちは。ホヤ大好き、アシスタントの五十嵐です。
以前、ホヤの「食べ方」についてご紹介させていただきましたが、ホヤの中には、見た目や色が違うものが多く存在します。


そこで今回は、あまり知られていない、ホヤの生態と種類についてご紹介します!※ちょっと専門的な記事になります。


【ホヤの食べ方】についてはこちら

・ホヤの生態について


基本的にホヤは孔が2つあり、閉じたときに閉じ口が+になる側とーになる側があります。+のほうが、水が吸い込まれる入水孔で、が吐き出される出水孔です。
入水孔から入った海水の中のプランクトンは体内の網目状の部分で粘液に絡め取られ、細かい毛によって胃がある根本の管まで運ばれます。
余分なものと、消化したふんと精子・卵子は全部同じ囲鰓腔(いさいこう)という体と殻の間のスペースに吐き出されます。


そして全身を収縮させ、そのスペースの体液を出水孔から押し出すことで排泄を行っています。


・ホヤの種類について


日本では主に食用となっているホヤはマボヤと他に2種類あります。北海道~東北に分布するアカボヤと東北~九州に分布するリッテルボヤです。


①マボヤ



流通しているマボヤにも三陸産天然物と養殖物、他の地域の天然物があります。主に市場に出回っているのは、三陸産の天然物と養殖物です。※写真は三陸産です。


②アカボヤ


アカボヤは主に北海道~東北に分布しています。全身がより赤く、マボヤのようにトゲトゲしておらず、より愛嬌のある丸みを帯びた形のホヤです。
マボヤより食べやすいと言われています。


③リッテルボヤ



リッテルボヤは主に東北~九州に分布しています。宮崎では養殖も行われているそうです。
マボヤと同様に地域で味が変わり、マボヤよりあっさりで塩味強めな風味です。東北から九州までの堤防などによく張り付いています。
他にも韓国ではエボヤ、イタリアなどではさらに別のホヤも食べられているみたいです。


・ホヤの周囲との関わりについて


ホヤの周囲は色々な生物に利用されています。根本の岩とくっついた部分にはゴカイや貝などがよく棲んでいます。
また、体内にもヨコエビの仲間などを目にすることがあります。そして、おもしろいことにホヤの中に卵を産み付ける魚までいるようです。
先程のリッテルボヤの中に卵を産み付けるのが釣りの外道として知られる、「アナハゼ」です。


アナハゼのメス



腹部の青いものは産卵管が伸びたモノ。普段は収納されています。


アナハゼの卵でいっぱいになったリッテルボヤ



メスが産卵期の冬に写真のような産卵管を腹部から伸ばして勢い良くホヤの-側の出水孔に挿し込んで殻と体の間の囲鰓腔に産卵します。
なぜ、どうやって利用するようになったのかはまだ明らかにされていません。
卵に新鮮な水が常に送り込まれ、かつ守ってくれるからでしょうか...?


いかがでしたでしょうか?普段皆さんが知っているホヤ以外にもこんなにユニークなホヤが存在します。
これからもホヤ以外にもあまり知られていない食材についてご紹介していきます。
お楽しみに!


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